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ガンで余命3年と診断されたカメラマンが息子に伝えるメッセージとは?

最近、とある1冊の本に心惹かれた。
本のタイトルは『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』
偶然見つけたこの本。白色の表紙に青文字で書かれたタイトルだけのシンプルな装丁を見た瞬間に、読みたいと思いました。

本の内容は背骨に腫瘍ができるガンで余命3年を宣告されたカメラマン、幡野広志さんが2歳になる息子に宛てたメッセージ。それは優しさや孤独、仕事やお金のこと、そして生と死について綴られています。僕が本の内容に心動かされた1冊と言うべきなのかもしれません。

本から感じたことを今日はまとめてみようと思います。本当に素晴らしい1冊でした。多くの人に手に取ってもらえたら……そう感じさせた作品です。

「優しさについて」の章で僕が感じたこと

第一章では、幡野さんが考える”優しさ”についてが綴られています。このなかで僕が特に惹かれたのは

「優しい虐待」

という言葉。
余命を宣告された幡野さんは友人や知人、全く知らないネット上の人たちから「こうすればガンが治る」「この治療法がガンを治すらしい」など、たくさんの善意の優しい手が差し伸ばされる。でも、それは「優しい虐待」という根拠のないアドバイスだと、幡野さんは本の中で言います。

ここで僕が感じたのは、近いことが書いてありますが、善意が必ずしもその人にとって必要かどうか分からないということ。良かれと思って差し出した優しさが、実はその人を苦しめることになるかもしれません。その人にしか分からない悲しみや苦しみが必ずあります。それは決して、僕たちが解決できることではありません。

僕は、問題を解決することよりも、その問題を抱える人自身に寄り添うことの方が大切だと思っています。個人的にここの答えをまだ見出せてはいないのですが、善意で怖いのが自己満足で終わってしまうことです。「自分はこの人のために良いことをした」と思うのであれば、それは傲慢な考え方だと思ってしまうのです。

幡野さんは優しい人は「理解できなくても、想像できる人」と綴っています。

当然、自分が経験しなければ、その人の痛みを分かってあげることは難しいのかもしれません。でも、想像力を働かせることが人間にはできます。それは誰にでもできることではありません。自分が人の痛みを知る経験をしてこそ、今度は自分が手を差し伸べることができるのだろうと思いました。

「孤独と友達について」の章で僕が感じたこと

第二章では、孤独と友達について綴られています。
僕は「自分の言葉で相手に気持ちを伝える方法」について考えさせられました。確かに自分から言わなくても、相手が察してやってくれるとどこかで期待してしまう瞬間が、残念ながら僕にもあります。

でもそれは正しくないことを知りました。自分から発信しないと相手は僕のことを分かるはずがありません。本にもありますが「自分を救えるのは、自分自身。」まさにその通りだとおもいます。言葉で伝えられる人は言葉で伝えようとする。暴力で伝えられる人は暴力で伝えようとする。どちらの生き方を選ぶのも自分次第。僕は言葉で伝えられる人になりたい。

また「自分の言葉」で伝えられる人になるには、自分自身が強い人間でなくてはならないのだと思います。それは筋骨隆々しているとかでなく、心や精神が発達していること。自分自身を理解して、それを言葉として相手に伝えられることは簡単ではありません。そのことを知ったうえで、そうするためにどうすれば良いかを考え、行動し、伝えられる人間にならなくてはならないのです。

「夢と仕事とお金について」僕が感じたこと

第三章では、夢と仕事とお金についてのことが綴られています。
このなかで「好きな仕事の落とし穴」について考えました。幡野さんは本の中で、好きな仕事がどういうもので、どう働くものかを冷静に判断しなければならないと述べていますが、僕自身にあてはまっていました。

僕はお酒が好きで、造り手と売り手の想いを知りたいという理由で、お酒の商社に入りました。現実はそうではなく、売上げのためなら得意先を騙してもいい、みたいな風潮がある会社でした。言い方はわるいですが、そう思わざるを得ませんでした。そこに自分が最初に描いていた理想なんてどこにもありません。

結果どうなったか?僕は1年目にも関わらず10か月で辞めてしまいました。時間を無駄にしたくなかったのです。それからITの会社に就職しましたが、僕はパソコンが大嫌いでした。でも、その仕事が今は楽しくて仕方ありません。不思議ですよね?大嫌いなものが今は大好きなものに変わっているのですから。僕は、冷静に物事を判断する能力がいつの間にか身に付いていたようです。

「生と死について」僕が感じたこと

第四章では、生と死について綴られています。僕がこの章で深く考えたのは「幸せのハードル」についてです。幡野さんは、幸せの定義はその人自身が決めることと述べています。これは僕も思っていますが、その考えができたのは、ごく最近のことです。それまでは、人と比べて自分は幸せとか不幸だとか、そういうことばかり考えていました。

でも、前の仕事を辞めてすべてを失ってから僕は変わりました。「自分自身が幸せにならないでどうするんだ」と。誰かと比べていても、自分が苦しくなるだけですし、今の自分がベストに他ならないんだということに、やっと気づきました。そこから僕の暮らしが変わったことはいうまでもありません。

それはお金持ちになったとかそういうことではなく、今の自分はこれで幸せなんだと思えるようになったことで気持ちが軽くなりました。決してそこで立ち止まるわけではなく、明日はもっと良くなるためにはどうすべきかを考えるようになりました。そういう経緯があったので、とても共感できたのだと思います。

最後に

本としては、幡野さんから2歳になる息子に対してのメッセージではありますが、幡野さんから今を生きる僕たちに向けてのメッセージとも感じ取れる1冊でした。仕事やお金など、書いてあることは身近なことに関するものばかり。でも、それらの大切さを僕らは日々に忙殺されて忘れてしまっているのではないでしょうか?

だからこそそういうものを思い出して、大切にしなければならないと僕は思います。その大切さを幡野さんが本を通じて、僕に教えてくれました。
自分も、将来、子どもが生まれたら、こっそり生きるために大切なことをまとめてみようと思います。

 

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アキラ
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管理人のアキラです。 サイトタイトルの『ライフスタイルマガジン』を雑誌だと間違えてしまった方は、ごめんなさい。 「人生とは一冊の雑誌のようなものだ」 サイトのタイトルを考えていた頃、ふとこんなことを思いました。 人にはそれぞれ、様々なライフスタイルがあり、就職や結婚などのライフステージがあります。それらから得た経験や情報をまとめてできあがるものは、まるで一冊の雑誌のようだと感じたのです。 ならば、自分のライフスタイルという情報を、ブログを通じていろんな方に届けられたらいいなという思いで、ライフスタイルマガジンという名前のサイトを作ることにしました。 読書やCDが好きなので、それらの紹介など、皆さんの暮らしをワンランク豊かにできるような情報を書いた記事。そして、これまでのライフステージで経験した話、気づきや学びなどを記事にして発信していこうと思います。 今までと変わらず、気まぐれにいろんなことを書いていこうと思います。 更新頻度はそこまで高くない?かもしれませんが、自分のペースで続けていこうと思います。 あなたの暮らしに、少しでも当サイトがお役に立てますように。 それでは、ライフスタイルマガジンをどうぞお楽しみください!