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自分の足が幸せになる?マレースペースシューズで僕が理想の足元を手に入れた話

自分が普段履いている靴を気にしたことはありますか?
日本で裸足で生活している人は、ほとんどいません。
当たり前ですが、みんな靴を履いています。

でも、自分の足に本当に合う靴を履いていますか?
自分の足にピッタリ合う、理想の靴を造ってくれる場所があります。
それがサンフランシスコにある靴工房「Murray Space Shoe」のお話しです。

今回は、実際に靴を作ってもらった時のお話や、靴をオーダーする時の方法など、当時のことを思い出しながら、画像とともにお伝えしようと思います。

マレースペースシューズとは?

マレースペースシューズとは、サンフランシスコのグインダという村で暮らす靴職人、フランクリンさんが一足ずつ丁寧に手造りする、オーダーメイドの靴工房です。
その履き心地は、まるで「雲の上を歩いているかのよう」と表現されるくらいです。

元々は、アイススケート選手だったアラン・マレー氏が自身の足のケガへのリハビリ用として、独自に開発された技術をもとに造られている靴でした。
それを受け継いだのが、フランクリンさんのお母さん、マリーさんだったのです。

マレー氏に弟子入りし、後継者となったマリーさんは、自然豊かなグインダ村に移り住み、息子であるフランクリンさんと一緒に靴を造るようになりました。
マリーさんは亡くなりましたが、今はフランクリンさんが技術と工房を守っているのです。

僕がマレースペースシューズを知ったワケ

僕が、マレースペースシューズを知った理由。
それは、松浦弥太郎さんが書いた『日々の100』という本との出会いです。
この本は、松浦さんが愛用する100のモノに対する想い出が綴られた本です。

この中に、フランクリンさんが造った靴のことが紹介されているページがあります。
僕は、純粋に興味を持ちました。
「自分の足にピッタリ合う靴の履き心地ってどうなんだろう?」と。

当時、就職活動を終えた僕は、卒業旅行として迷うことなく、フランクリンさんのもとを訪ねて、自分だけの革靴を造ってもらおうと思いました。
そして、お金を貯めて、旅の計画を立てはじめたのです。

靴のオーダー方法

マレースペースシューズの公式サイトには、靴のオーダー方法が書いてあります。
その方法は2種類。
電話か手紙です。

今どき、古風なやり方だなと思う方もいることでしょう。
「僕の仕事は、人同士が繋がって成り立つことなんだ」
フランクリンさんのもとを訪れた際、彼は僕にこう伝えてくれました。

だからこそ、敢えて電話で声を聞いたり、文字を通じてその人の個性を知ろうとしているのだそうです。
では、詳しくお伝えしようと思います。

電話

公式サイトには電話番号も載っていますので、フランクリンさんに電話をかけられます。
ただ、注意したいことは、時差があるということ。
日本とサンフランシスコの時差は、約16時間だそうです。

例えば、日本が水曜日の午前10時なら、サンフランシスコは火曜日の午後6時になります。
ですので、時差を考慮して国際電話を利用しましょう。
僕も、当時はフランクリンさんに前もって電話をかけました。

国際電話は、通常の通話時のように「トゥルルル」といった呼び出し音はなりません。
「ザーッッザッッ」という、夜中のテレビから流れるような音が続きます。
そして、突然「Hello!」という声が聞こえてきます。

電話が繋がった証拠ですが、国際電話を初めて使った僕は焦ってしまいました笑。
気を取り直して、日本に住んでいることや、靴を造ってほしいことなどを伝えます。
フランクリンさんは、優しい口調と英語で話をしてくださるので、安心しました。

手紙

電話をかけた際、手紙を出してほしいと頼まれました。
詳しい地図や、やり取りをするメールアドレスを教えたいからだそうです。
公式サイトにメールアドレスは載っておらず、手紙を出すことで教えてもらえます。

国際郵便の出し方をネットで調べ、拙い英語を駆使しながら手紙を出した4日後。
フランクリンさんからメールが届き、手紙を送ったことを知らせてくれました。
そして、さらに待つこと1週間。フランクリンさんからの手紙が届きます。

そこには、連絡してくれたことのお礼、前もって伝えた工房を訪れる日の確認、そして、メールアドレスと手書きで道を書き加えた地図などが入っています。
これを手にして、僕はサンフランシスコに向かう準備をしていました。

マレースペースシューズのフランクリンさんから届けられた手紙国際郵便の出し方は、日本郵便のサイトに丁寧に書いてあります。
是非、参考にしてみてください。

 

オーダーの流れ

自然豊かな山道を走り抜けると、フランクリンさんが地図で教えてくれた、目印となる大きなクルミの木が見えてきます。
それでは、オーダーの流れをご紹介します。

フランクリンさんに挨拶

自宅と工房が一緒になったガレージの近くに車を停めると、フランクリンさんが出迎えてくれます。
とても柔らかい笑顔と、温かい手が印象的な方でした。

工房の案内

工房はガレージの中にあります。そこには、世界中にお客さんがいることの証でもある、足型の石膏がたくさん置かれています。
どのように靴を造るのかも説明してくれるので、安心です。

サンプルをもとにしたヒアリング

工房内には、様々な形の靴が並べられています。
自分の好きな形を選択できます。
革の色や、靴に空気穴を開けるかどうかも相談しましょう。

フランクリンさんは、あなたの暮らしについて様々な質問をしてくれます
それをもとに一足の靴を造るので、正直に答えましょう。
僕の場合は、東京のアスファルトにも耐えられる、厚底のタイプを提案してもらいました。

フランクリンさんの靴工房

足のデータを測定

靴の形や革の色などを決めたら、次は裸足になって足のデータを測定します。
フランクリンさんはメジャーを片手に、足の長さや幅などを細かく測り、紙に数字を記入していきます。

当たり前ですが、工房には自分とフランクリンさんの二人だけ。
そこに流れるのは、沈黙した時間です。
それでも、フランクリンさんの真剣な眼差しが忘れられません。

石膏を使った型取り

足のデータを測定し終わったら、いよいよ石膏で型取りがおこなわれます。
台の上に置かれた椅子に腰かけたら、あとはフランクリンさんに任せましょう。
話しながら、いつの間にか自分の足は石膏で包まれています。

足を型取りするための椅子
石膏が固まるのを待って、慎重に足から外すと、自分の足の形が現れます。
ここから靴が出来あがることなど想像もつきませんが、約1か月くらいで完成するそうです。

石膏で取られた足形

料金の支払いと諸事項の確認

造ってもらう靴の形にもよりますが、モカシンという基本の形であれば、975ドルでした。
そこに日本までの送料45ドルを上乗せして、計1,020ドルです。
靴についての注意事項なども、併せて教えてくれます。

ただ、カード払いはできません。
現金をフランクリンさんに、直接手渡しする必要があります。
大金を持ち歩くためドキドキですが、くれぐれも強盗に合わないように注意しましょう。

マレースペースシューズへの行き方

初めにお伝えした通り、サンフランシスコから車で片道約2時間はかかります。
もちろん、タクシーという手段もありますが、日本のように長距離の運転をしてくれる保証はありません。

そのため、レンタカーを利用するという手段が確実だと思います。
現地で予約する必要はありません。日本から日本語で書かれている予約サイトを使って簡単にできます。

僕は「Hertz(ハーツ)」という、大手のレンタカー会社を利用しました。
ガソリン代込みで、1日約100ドルでレンタルできます。
価格は分かりませんが、海外でガソリン込みなら納得のお値段じゃないでしょうか。

僕は、フォードの車をレンタルしましたが、さすがアメリカ車だけあって、走行中の安定感や乗り心地も最高でした。ガソリンタンクが大きいからか、片道180キロの道のりを往復しても、ガソリンのメーターは半分ほどしか減っていませんでした。

レンタカーの写真
是非、レンタカーの利用がオススメです。
海外での運転は緊張するかもしれませんが、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

僕の手元に届いた自分だけの靴

「思ったよりも早く出来あがったので、君に向けて送りました」
帰国してすぐ、フランクリンさんからメールが届きました。
フランクリンさんに会ってから約3週間、ついにその時が訪れます。

フランクリンさんから届いた靴が入った箱住所が書いてあるので、一部にモザイクをかけていますが……
ロストバゲージをすることなく、ちゃんと僕の手元に届きました。
箱を開けてみると、そこに入っていたのは、丸くぽってりとした僕のための革靴でした。

完成した革靴足を入れると、内側も自分の足裏のカーブに合わせて作られていることが分かりました。
そして、僕の足はストレスなく、靴に包み込まれます。
それは、本当に雲の上を歩いているかのようでした。

「この靴が、きっと君の足を守り、支えてくれるよ」
箱にはフランクリンさんからの手紙も入っていて、一言こう書いてありました。
今では、僕の暮らしになくてはならない相棒です。

どれだけ履いて歩いても疲れることがないこの靴を履き、僕は今日も東京の街を歩きます。
僕は、フランクリンさんに靴を造ってもらえて幸せです。
いつだって、この靴が僕の足を守ってくれているからです。

まとめ

「靴ぐらいで、わざわざサンフランシスコに行くなんて」と、しばしば驚かれます。
でも、僕はマレースペースシューズのフランクリンさんに会えたこと、そして自分だけの革靴を造ってもらったことは、今でも忘れられない想い出です。

僕がフランクリンさんから学んだことは、靴というのは私たちの暮らしに欠かせないこと。
そして、自分の足にピッタリ合う靴を履くと、毎日がとても幸せになるということです。
今でも、あの時の風景を鮮明に思い出します。

グインダ村の途中の道路フランクリンさんは、今日も靴を造り続けています。
僕もまたいつか、新しい靴をフランクリンさんにお願いしたいなと思っています。
松浦弥太郎さんのファンの皆さん、自分に合う靴を探している方。
遠い海外ですが、是非、マレースペースシューズのフランクリンさんを訪ねてみてはいかがでしょうか?

 

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アキラ
アキラ
管理人のアキラです。 サイトタイトルの『ライフスタイルマガジン』を雑誌だと間違えてしまった方は、ごめんなさい。 「人生とは一冊の雑誌のようなものだ」 サイトのタイトルを考えていた頃、ふとこんなことを思いました。 人にはそれぞれ、様々なライフスタイルがあり、就職や結婚などのライフステージがあります。それらから得た経験や情報をまとめてできあがるものは、まるで一冊の雑誌のようだと感じたのです。 ならば、自分のライフスタイルという情報を、ブログを通じていろんな方に届けられたらいいなという思いで、ライフスタイルマガジンという名前のサイトを作ることにしました。 読書やCDが好きなので、それらの紹介など、皆さんの暮らしをワンランク豊かにできるような情報を書いた記事。そして、これまでのライフステージで経験した話、気づきや学びなどを記事にして発信していこうと思います。 今までと変わらず、気まぐれにいろんなことを書いていこうと思います。 更新頻度はそこまで高くない?かもしれませんが、自分のペースで続けていこうと思います。 あなたの暮らしに、少しでも当サイトがお役に立てますように。 それでは、ライフスタイルマガジンをどうぞお楽しみください!