ライフスタイル

中目黒のとある喫茶店は常連ばかり。その秘密は……

中目黒にある目黒川の風景

 

中目黒の川沿いに、もう20年以上お店をやっている喫茶店がある。お店に足を運ぶのは常連の方ばかり。みんな、煙草を吸うときは周りに気を遣ってくれるけれど、壁や天井は長年染みついたヤニで薄茶色になっている。
お店の前を通る人は、お店の外から中の様子を覗いて、そのまま歩き去ってしまう人がほとんどだ。僕はいつもそれを残念に思う。こんな素敵な場所を目の前にしたのに……
でも、そう思うのは無理もない。僕も初めてお店に足を踏み入れたとき、入るのを躊躇した人たちと同じ気持ちだっただろうから。

 

僕がその喫茶店に通うようになって半年が経つ。
いつお店の前を通っても常連の方で、お店が固められているような喫茶店に僕がなぜ行くか?
通いたくなってしまうには訳がある。お店とママさん、そして常連の方たちが素敵な方ばかりだと気づいたからだ。

 

僕は喫茶店が大好きだ。それは珈琲の味だったり、雰囲気だったり。でも一番好きなのは、お店を守る人のもとに、いろんな人が同じ空間に集まって話ができること。特にL字型のカウンターがある喫茶店なら尚のこと良い。それはなぜか?いつもの喫茶店でもそうだが、ママさんの顔、僕と同じようにカウンターに座るお客さんの顔を見ながら話しができるから。

 

昼でも夜でも、いつもカウンターに知っている人が座っている。そして、僕も座っていると、知っている誰かがやって来る。通い始めた頃は、ママさんが僕のことをみんなに紹介してくれていたり、あの人は誰だったかを確認したりしていた。でも、いつの間にか僕も「○○さん、こんにちは。」と、挨拶を交わせるようになった。
お互いの名前と顔が一致するほど嬉しいことはない。その人といろんな話もできるようになるから。

 

僕はまだ24歳だから、お店では最年少に近い。ママさんを含め、常連さんは50代~70代の方が多い。なかには、80歳を超えた方もいらっしゃる。その方々がいろんな話を僕にしてくれる。中目黒の今昔物語だったり、人生のことだったり。こんな話を嫌がる人もなかにはいるらしいが、僕はそう思わない。その人自身が経験した話を聞かせてもらえるのは、すごくありがたいことだと思う。そんなこと願っても、なかなかできないと思うから。だから僕も一生懸命に話を聞くし、自分に取り入れられることは取り入れようと努力をしている途中だ。

 

「ただいま。」「おかえり。」「行ってらっしゃい。」「お休みなさい。」
何気なくみんなと交わす挨拶も、あたたかい気持ちにさせてくれる。

 

僕が喫茶店に行く理由は、珈琲を飲みに行くというよりも、そこにいる人、集まる人に会いに行くためと言ってもいい。
そんな場所が、今住んでいる中目黒にある。それが今、一番幸せなことだと思う。

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アキラ
はじめまして! 管理人のアキラです。 私の経歴を簡単に…… 新卒で入社した会社を10か月で辞めた後、数日間のホームレス生活をし、都内のシェアハウスに転がり込む。そこでのご縁を通じて面接をさせてもらった企業に就職し、日々修行中。 ブログは、これまで経験してきたなかで得られた知恵が、誰かの役に立てば良いなという想いで運営しています。 記事は転職や就活などのライフステージと、ライフスタイルに関する内容が多いです。 ご自身の気になる記事がありましたら、ぜひご覧ください。